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最低

キチガイはもううんざりだって言えば良いでしょう!』そう泣きながら喚き散らしたわたしを抱きしめてくれた敬は、いつまでわたしと一緒にいてくれるんだろう。こんなわたしも、こんなわたしを好きでいてくれる敬も、いつまでこのままなんだろう。最近流れる空気に背筋が凍る。切欠はきっともうすぐわたしが作ってしまう。何もかも諦めるしかないのかもしれない。『好きなのにね。』続きを言わず寝息を立てた敬を起こす勇気はどこにもなかった。